耳の後遺障害について

交通事故に遭うと、身体のいろいろな部分に後遺障害が残ってしまうことがあります。

中でも耳の機能に後遺障害が残ると、音や人の会話が聞こえにくくなるため、生活や仕事対して大きく影響することがあります。

そこで今回は、耳に関する後遺障害と認められる等級について解説します。

1.耳の後遺障害の種類

耳に関する後遺障害には、いくつかの種類があります。具体的には、以下の3つです。

  • 聴力障害
  • 耳介の欠損
  • 耳鳴り、耳漏

以下で、それぞれについて、見てみましょう。

2.聴力障害

まず、代表的な耳の後遺障害が聴力障害です。これは、交通事故によって、耳が聞こえにくくなったり、聞こえなくなったりする後遺障害です。

聴力障害の有無や程度については、純粋な「ピー」などの音を聞き取れるかどうかという「純音聴力」と、人の話し声などを聞き取れるかどうかという「明瞭度」の2つの基準によって判断されます。

聴力障害が起こった場合、両耳に何らかの聴力障害が起こった場合の後遺障害の等級は、その程度に応じて重い方から4級から11級までとなります。たとえば、交通事故によって両耳の聴力が完全に失われてしまったら、もっとも高い等級である4級が認定されます。

障害が起こったのが片耳だけのケースでは、その程度に応じて9級から14級までの等級認定が行われます。たとえば、片耳の聴力が完全に失われたら9級となります。

3.耳介の欠損

耳の後遺障害には、耳介の欠損があります。耳介とは、耳の外に出ている部分のことです。この耳介が物理的に失われた場合、耳介の欠損の後遺障害が認められます。

耳介の欠損による後遺障害が認定されるのは、耳の軟骨部分が2分の1以上なくなった場合です。この場合、後遺障害12級が認められます。

両耳に欠損が発生した場合には、併合認定され、11級が認定されます。

また、耳介の欠損が起こった場合には外貌醜状の後遺障害も認められることが多いです。

耳介の欠損が2分の1より少ない場合でも、外貌醜状に認定されたら後遺障害12級となります。

4.耳鳴り、耳漏

耳の後遺障害には、耳鳴りや耳漏が起こるケースがあります。

難聴にともなって著しい耳鳴りが発生している場合には12級が認定されますし、常時耳鳴りがあると合理的に説明できる場合には14級が認定されます。

耳漏とは、耳から膿が出る症状です。

常時耳漏がある場合には12級が認定されますが、その他の場合には14級が認められます。

5.内耳の損傷による平衡機能障害

内耳の損傷によって平衡機能に障害が生じることもあります(平衡機能障害)。この場合には、耳の後遺障害としてではなく、神経系統の機能についての後遺障害として評価されます。

 

以上のように、耳に関する後遺障害の種類や程度はさまざまです。交通事故によって耳が不自由になってしまった場合には、確実に後遺障害の等級認定を受けて、適正な金額の賠償金支払いを受ける必要があります。

 

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