過失割合に不満があれば,依頼する弁護士は慎重に!

●はじめに

交通事故の被害に遭うと,相手の保険会社から,過失割合の提示があると思います。

では,過失割合は,誰がどのように決めるのでしょうか。

保険会社から提示された過失割合に納得できない場合,どのように対応すべきでしょうか。また,弁護士に依頼すると何かメリットがあり,依頼する弁護士によって結果は変わるのでしょうか。

 

●過失割合の決め方

 

過失割合とは,発生した交通事故について,加害者と被害者のそれぞれが責任を負う割合のことをいいます。

 

では,過失割合は誰が決めるのでしょうか?

 

事故の時に真っ先に駆けつける警察でしょうか?

警察は,民事不介入といって,交通事故の話し合いには介入しません。

事故現場などで実況見分を行ったり,供述調書を作成してくれたりするだけです。

 

保険会社が決めるのでしょうか?

確かに,事故に遭うと,加害者側の保険会社から過失割合の提示があると思います。保険会社は,過去の裁判例などを参考にし,過失割合を提案しますが,支払う保険金の額を少なくするため,都合のいい裁判例を根拠にする可能性があります。

 

結局は、過去の裁判例(判例)の中から,事故態様が類似した事案を探し出し,それを参考にして決めることになります。

 

保険会社から提示された過失割合に納得がいかなければ,泣き寝入りせずにあなたの主張をきちんと伝えるべきです。

保険会社も簡単には提示を変えないと思うので,弁護士に相談しましょう。

 

●弁護士の選び方

 

過失割合は,過去の裁判例を参考にして客観的に決められます。

そうであれば,過去の裁判例を数多く知っていて,交通事故の相談をたくさん経験している弁護士に依頼するのがいいでしょう。

 

経験が少ない弁護士に依頼してしまうと,保険会社から提示された過失割合を受け入れ,示談交渉を進めてしまうことがあります。

 

過失割合を決める時は,事故類型ごとに定められた基本過失割合だけでなく,修正要素と呼ばれている過失割合を増減させる事情を考慮する必要があります。修正要素があれば,あなたの過失割合がプラスになったり,マイナスになったりするのです。

おそらく,保険会社は,あなたに不利となる要素を主張して,それを考慮した過失割合を提案してくるはずです。あなたに有利な要素が考慮されているかどうかを検討し,考慮されていなければ主張していくことが,示談金を増額させるためには必要になってきます。

 

●過失割合を加算・減算する要素とは

 

相手の過失割合が増える要素

・著しい過失や重過失がある場合

・時速15km以上のスピード超過がある場合

・飲酒運転・酒酔い運転の場合

・大型車を運転している場合

・減速していなかったり,徐行していなかった場合

・指示器を出していなかった場合

 

また,歩いているときに事故にあったら

・住宅街・商店街での事故

・幼児・児童・障害者・高齢者

の場合は,あなたの過失割合は減算される可能性があります。

 

●まとめ

大きな事故であれば,過失割合が「30対70」か「20対80」かの違いで示談金の金額が大きく変わってきます。

 

保険会社から提示された過失割合に納得できない場合には,弁護士に相談されるのがいいでしょう。

 

その際は,あなたにとって有利な状況に気付いてくれる,経験豊富な弁護士を選びましょう。