死亡事故
【自保ジャーナルNo.2097掲載】
解 決:令和3年3月1日判決
裁判所:神戸地方裁判所
【事案の概要】
被害者は、夜間、自転車に乗ってアルバイト先から帰宅する途中、道路の左端からやや車道の中央寄りを走行していました。そこに後方から制限速度を30㎞/h近く超過して進行してきた乗用車に衝突され、約27mも跳ね飛ばされました。
この事故によって、被害者は、頭部に強い衝撃を受けた結果、脳挫傷などを負って死亡しました。
受任までの流れ | ご遺族は、当初、他の法律事務所の弁護士に対応を依頼していました。 しかし、その弁護士の対応が不十分であることを不満に感じていました。そして、その弁護士が体調を崩して法律事務所を閉鎖したため、後任の弁護士として、当事務所にご依頼を頂きました。 この時点で、刑事・民事の状況は以下の通りでした。 ①刑事手続 すでに警察の捜査は終了し、検察庁に送致されていました。そして、検察庁での捜査もかなり進んでおり、担当の検察官は、加害者(被疑者)を不起訴処分にする方針を固めていました。 ご遺族は、加害者に厳罰を科して欲しいと希望していたため、不起訴処分にされそうな状況に強い不満を持っていました。 ②民事手続 前任の弁護士は、受任した直後に、自賠責保険金の請求手続を行い、すでに死亡保険金の上限額である3000万円の自賠責保険金を受け取っていました。 |
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受任後の対応(刑事手続) | 1起訴(公判請求)までの対応 |
受任後の対応(民事手続) | 1手続の選択 |
弁護士のコメント | この事案では、前任の弁護士がおり、途中から案件の対応を引き継ぎました。 |
死亡事故 【自保ジャーナルNo.2097掲載】
解決:令和3年3月1日判決 裁判所:神戸地方裁判所
【事案の概要】
被害者は、夜間、自転車に乗ってアルバイト先から帰宅する途中、道路の左端からやや車道の中央寄りを走行していました。そこに後方から制限速度を30㎞/h近く超過して進行してきた乗用車に衝突され、約27mも跳ね飛ばされました。
この事故によって、被害者は、頭部に強い衝撃を受けた結果、脳挫傷などを負って死亡しました。
受任までの流れ | ご遺族は、当初、他の法律事務所の弁護士に対応を依頼していました。 |
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受任後の対応 (刑事手続) |
1 起訴(公判請求)までの対応 受任後、速やかに検察官と連絡を取り、ご遺族と一緒に面談する機会を設定しました。初回は、検察庁における捜査状況と処理方針を確認するとともに、ご遺族の心情と方針への不満を伝えました。 刑事裁判において、加害者(被告人)は、事故によって被害者を死亡させた件(過失運転致死被告事件)について、被害者の動きを予測できず、回避も不可能だったとして、無罪を主張しました。 |
受任後の対応 (民事手続) |
1 手続の選択 刑事手続が終結した後、損害賠償請求の準備を始めました。 ① 過失相殺 |
弁護士のコメント | この事案では、前任の弁護士がおり、途中から案件の対応を引き継ぎました。 加害者に責任はないという被告の主張を否定しつつ、被害者の過失を20%に抑えることができました。また、葬儀関係費、慰謝料などでは、かなりの高水準の認定を受けることができました。 4 最後に ご遺族は、加害者が不起訴になる間際という状況で、今後に不安を持っていました。その状況から、加害者が有罪判決を受けるという成果を勝ち取り、損害賠償請求においても高水準の解決を得ることができました。 |