第1.大腿骨の構造と機能 | 1.大腿骨の機能と股関節 直立二足歩行を行う人類の大腿骨は、下腿と体幹をつなぐ股関節において常に体幹の荷重を支え、立位を保持して運動を行っている。 ⑵股関節 股関節は、寛骨臼*[1]と大腿骨頭よりなる球関節であり、人体最大の滑膜関節*[2]である。肩関節が浅いソケットからなる球関節であるのとは異なり、股関節は多様な三次元的な動き以外に十分な荷重に耐えうる安定性が要求されるため、大腿骨頭を寛骨臼が深く包み込む臼状の関節である(資料2・標準整形外科学(第10版)・505頁)。大腿骨頸部の関節包内には骨膜*[3]がない(資料1・100頁)。 2.大腿骨近位の構造 ⑴頸体角 *[1]寛骨臼… 寛骨の外側にある大きなくぼみ。大腿骨の上端がここに入り、股関節を形成する(資料2・505頁)。 *[4]骨皮質… 緻密骨でできている骨の外郭部分(資料2・9頁)。緻密骨は、海綿骨に対する用語で、骨組織が緻密な骨。 |
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第2.大腿骨骨折から生じうる後遺障害と等級 | 1.後遺障害等級 2.可動域制限の発生因子 イ.間接的因子(痛み) |
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第3.大腿骨頚部近位部骨折 | a骨頭骨折 |
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第4.大腿骨頚部骨折 | 1.大腿骨頚部骨折の分類 *[6]骨壊死… 骨を構成する細胞の死滅した状態で、骨髄細胞の消失と骨の骨小腔の空包化 2.大腿骨頚部骨折の治療法 |
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第5.大腿骨転子部骨折 | 1.大腿骨転子部骨折の特徴(資料2・690頁) |
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第6.変形性関節症 | 1.定義と分類 2.臨床症状(資料2・534頁) 3.治療法(資料2・534頁) 骨切り術、人工関節置換術など |
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第7.大腿骨骨折と訴訟上の問題点 | 1.将来の人工骨頭・人工股関節置換術の治療費 |
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資 料 1 運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 |