第1.痛み | 1.痛みのメカニズム 2.痛みの測定方法 3.痛みの種類 4.痛みの悪循環 |
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第2.CRPSとRSD、カウザルギー | CRPS(complex regional pain syndrome):複合性局所疼痛症候群 CRPSタイプⅠ:RSD |
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第3.診断基準の沿革 | 1994年 世界疼痛学会によるCRPS診断基準 2005年 世界疼痛学会によるCRPS診断基準 臨床目的の診断基準:感度はかなり高い、特異度は少し低い 研究目的の診断基準:特異度が高い * 感度と特異度の意味については、眞下④p120参照。 日本 2005年 厚生労働省CRPS研究班 設置 *3年で最終結論を出す予定とのこと(有田①p255) 2006年 中間報告 *臨床診断用CRPS診断基準の骨子は、眞下⑤p407参照。 |
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第4.後遺障害としての認定基準 | 1.問題点
【名古屋地裁平成18年9月29日判決】 【東京地裁平成20年5月21日判決】 ⑵複数の部位に症状がある場合の認定方法 *この件で、自賠責が認定していたのは、上肢のRSDの7級4号だけで、下肢のRSDは症状固定後に発症したもので、自賠責保険の判断を経ていない。 ⑶可動域制限がある場合の認定方法 |
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第5.素因減額 | 白取裁判官の指摘 ・大阪高裁平成18年8月30日判決及びその原審である大阪地裁平成18年3月6日判決は、ともに素因減額否定 ・札幌地裁平成18年1月24日判決も素因減額否定。 ・近時は、素因減額しているものはみられないようである。 |
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参考資料 |
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①有田英子(医師) 「痛みとは~痛みのメカニズムとその種類~」(平成19年)
②白取真理子(裁判官) 「RSD(反射性交感神経ジストロフィー)について」(平成18年)
③眞下節他(医師) 「本邦におけるCRPS診断基準作成(中間報告)」(平成18年)
④眞下節他(医師) 「CRPS診断基準について」(平成18年)
⑤眞下節他(医師) 「CRPSの2006年度版・診断ガイドライン」(平成19年)
⑥眞下節他(医師) 「complex regional pain syndromeの診断基準をめぐる混乱」(平成16年)